基本的にどういった施術・治療法においても、患者さん自らが、ご自身の体を理解していなければ、そのほとんどが再発してしまいます。
当研究所はそういった知識の伝達、歪みが発生するメカニズムまでを説明することで、患者さまが病院や整体院に頼らずに自分の体を自分で管理してていける状態を目指していきます。
せぼね仙腸関節研究室では、背骨と手や足などの関節の関係性(背骨がこう歪めば手足の関節はこんな位置を取り易いなど)を明確にしており、そのため症状の「真原因」が特定され易い仕組みになっています。
痛みを軽減していく施術はもちろん、運動療法(=セルフ体操)も研究しており、効果を長持ちさせる体操を患者様へ伝達させていただくのが特長の一つです。
目指すは歪んだ動きの解消
よく、「整体で歪みを治してもすぐに歪みがもどってしまう」と言います。
しかし実は、無意識のうちに戻しているのです。
なぜ、自分の身体なのにそれに気づけないのか?
それは、その人の無意識下で行っている、「間違い動作」の中に歪みの原因があるからです。
当研究室では、施術で歪みを抜いた後、さらにマンツーマンにてそういった間違い動作を修正する方法をとっています。寝た状態のみで治療する他院では、決して行う事ができない方法です。
トレーニング例
1骨盤うごき修正トレーニング
どんな人に行うか
体を前に倒すと片方のお尻(注:仙腸関節と言います)が痛む人
日常の癖
座っている時は右足(左足)を組む。しゃがむ時(靴を履く時など)、右足(左足)を必ず前に出す。
→それによって、片側の骨盤のみ、動きが悪くなっている状態
効果
体を前に倒した時の痛み、違和感が減少 → 消失していく。
2せぼね傾き修正トレーニング
どんな人に行うか
しゃがむと膝や股関節がポキポキ鳴り、普段から膝に違和感や痛みが抱えている人。(注:これらは「せぼねの傾き」が原因のことが多いのです)
日常の癖
普段、デスクワークでマウスをよく使う。(右手で)
→それによる、背骨右側筋肉の偏った発達。それに伴う背骨の右方向への傾き。
効果
しゃがんだ時の膝のポキポキ音が消失する。膝や股関節の違和感や痛みが消失する。
目指すはトレーニングの習慣化
トレーニングというと、どうしても「身構えて」しまう人も多いことでしょう。
これは私の見解になってしまいますが、姿勢など、その人の「無意識」を改善するトレーニングは集中して行わない方が良いのです。
当研究室では、「いつでも、どこでも、何もなくても」をポリシーに、日常の中で行えるエクササイズを指導しています。あえて集中せず、「何気なく、適当に行う」ことで、不要な緊張を招くことなく背骨や各関節の歪みを解消することができます。
もちろん1人1人の方法には違いがある、オーダーメイドな内容です。
トレーニング例
1骨盤カエル ながらトレーニング
どんな人に行うか
デスクワーク中など、普段から腰痛、臀部(=お尻 *仙腸関節=既述)痛が生じている人
日常の癖
座っている時は足を組む。仰向けに寝ている時、片足を挙げて寝る。
効果
片方の腰痛、臀部(=お尻)痛が消失していく
2太ももねじり ながらトレーニング
どんな人に行うか
普段から膝内側の痛みが生じている人。股関節に鈍痛がある人。
長い時間歩くと太ももの外側が痛くなる人など。
日常の癖
座っている時は足を組む。家で・・・事が多い。
とんび座り(=女性がよく行う、両足を大きく内に捻った座り方)が好き。
効果
膝内側の痛みが消失する
目指すは利き手・利き足無し状態
痛みの改善後、さらに動きの精度を上げたい(=スポーツ愛好家、競技者)方には、「PNF」という理学療法から生まれた手技を使って、左右の筋力をさらに細かく整えていきます。もちろん、スポーツをやっていない方においても、左右バランスに磨きをかけることで日常生活がより、楽になっていくことも多いです。
トレーニング例
1背中と腰の筋肉 両利きトレーニング
どんな人に行うか
仕事で疲れてくると、片側の背中や腰が張ってくる人、フルマラソンなどで15~20キロくらいから身体の左右ブレが出てくるランナー。
効果
さまざまな作業時、背中や腰の張り、疲労感が均一になる。マラソンで後半に差し掛かっても体がブレなくなる。基本的に疲れにくくなる。
2足の筋肉 両利きトレーニング
どんな人に行うか
サッカーなどで片側(=写真は左)軸足が弱い選手。短距離走などで左の蹴り動作が弱いランナー。
靴底が片側のみ、すり減りが早い方など。
効果
サッカーでどちらの足でも上手くキックできるようになる。短距離走で、左右均等にしっかりと地面を押せる。
歩く際の疲労が軽減してくる。
マイカルテ方式を用いています
患者さんにもしっかりと歪みを共有していただくことで、行うべきエクササイズはもちろん、 日常の中で行ってはならない事をも自覚していただきます。