夏は姿勢が崩れ易い時期。そしてその悪姿勢はさまざまな影響を及ぼします。今日は肋骨に関することです。
背骨には首の頚椎、腰の腰椎、背中の胸椎という3種類で成り立っています。肋骨はその中の真ん中に位置する胸椎と共に動きます。
単純に、猫背ではなく姿勢が良い人は肋骨がアコーディオンのようにきれいに拡がります。しかし猫背であるとそれは制限されてしまいます。肋骨はすんなり膨らまず、空気の取り入れが効率良くいきません。
体内の酸素量(=分圧といいます)は最低限決まっていて、それを下回ることはまずありませんが、姿勢が悪い人は酸素の取り込み効率が悪いので、ちょっと動いただけでも酸素取り入れが追いつかず、一時的な酸素不足に陥ります。これが慢性的な疲労感・だるさであったり、身体の痺れとして出たり、大脳に酸素不足が起こればパニック障害のような症状として出るようです。
☆肋骨の動き改善法です☆
そんな時、まず肋骨のすぐ下のお腹部分(=臍の3cm上ぐらい)をほぐしましょう。
そこから臍にかけて「縦」にほぐします。実はこの部分は横隔膜という息を吸う際に重要な組織と、腸腰筋という股関節や身体を前に曲げる筋が存在する部位になります。要は、デスクワークなどで硬くなってしまっているんです。これを放置すれば身体は永遠に丸まったままです。
その後、四つん這いで背中から腰をしならせます。(=2~3分ほどで自動的にしなってきます)
四つん這い後は正座をして胸を張り、深呼吸してみます。いつもよりお腹側に酸素が入っていくのが分かると思います。
背骨の形は身体のさまざまな機能・関節に影響を及ぼします。慢性痛や慢性疲労を抱えてお悩みの方。一度、視点を変えてみませんか。背骨をチェック→セルフエクササイズ習得→自ら安定的な健康を掴み取る方法を覚えていきませんか?