昭和区からお越しの○木君、17歳。某名門高校野球チームの投手。
7月中旬から右肩に痛み。アクセラレーションからフォロースルーで顕著。
普段はどういう動きをしても大丈夫だが、ボールを投げる時のみ痛む。
「チューブトレーニングやウェイトトレーニングもさんざんやりました。」
と、もう、疲れている。こういったケース、もう、本当に多い。単純に可哀想。プロ選手でも多い。
結論を言えば、「背骨ありき」なんですね。(*あくまで当院の見解です。他の見解を否定するものでは決してありません。)
端的言いますと、背骨が身体の中心にありて初めて、肩甲骨=肩関節の位置はバッチリはまります。ボールを投げるときに振り回す上腕骨を支えるのは「棘上筋」という筋肉ですが、この「バッチリ位置」であれば、肩の先っちょに、腕を支えるための「支点」も形成され、棘上筋の力も最小限に抑えられ(*てこの柄の論理です)、またしっかりと力が入るためにトレーニングすれば発達していきます。
対して、背骨が右に傾いてくると(=右投げのピッチャーに多い歪みです)、肩全体も右に傾き、棘上筋内に支点も形成されず、力効率も低下する。また、この位置であると、肩の関節もはまりが悪くなり、大きな力を入れた際に、この「はまりの悪さ」が助長される傾向になる。結果、いくら頑張ってトレーニングしても棘上筋は発達しないのです。
また、こういった状況下でハードなウェイトをして、肩周りの筋肉を作り上げ、一時的に復帰できたりするケースもありますが、そういった、悪い位置(=非効率的なバランス下にある位置)で作った筋肉は落ちるのが異常なほど早いので、必ず症状が再発してくるのです。
=元ソフトバンクの松○投手や、中日の浅○投手など。
○木君の背骨も右利き故に、やはり右に顕著な傾斜を呈しておりました。ある筋肉(*企業秘密ですいません)をしっかりと伸ばし、背骨の傾き・捻れを正し、2ヶ月間しっかりと「セルフエクササイズ=ながらトレーニング」をやってもらいました。その間は軽めのキャッチボールのみとしました。
1ヶ月目に両足の荷重感・右腕の動きに変化が見られ、2ヶ月目にキャッチボール時に顕著な安定感が出てきました。そして3ヶ月目、ほぼ全力投球可能に。何よりも、投げた翌日に「まだ投げられる」感覚がよみがえって来たことが彼の自信に繋がっているようです。教えたエクササイズを今後も継続すれば、まず大丈夫でしょう。
野球やゴルフは身体を左にばかり捻ります。(右効き時)なので、肩を治すには、そういった背骨の動きを把握し、またその治し方を知っているかどうかが鍵となります。
当院ではとにかく、どういった症状でも再発しない取り組みを一生懸命行っております。まだまだ途上ですが、ある程度の自信を持ってやっているつもりです。
肩痛は結構難しく、当院でも、「完全解消」になかなか時間がかかることもありますが、背骨の歪みもまとめて根治することができれば、再発させない自信はあります。投擲競技の方で似た症状の方は一度、ご相談を。
せぼね研究室 名古屋 整体 スポーツ障害
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