今日は症例報告させていただきます。似た症状の人、参考にされてください。
昭和区からお越しの○谷さん。47歳、女性。薬局勤務。1ヶ月くらい前から腰痛がひどくなる。これまでも何度かぎっくり腰は繰り返していて、3年前には整形外科にてレントゲンやMRI検査を行った経験がある。基本的に病院では「様子見」とされていた。
ここ3ヶ月くらいは仕事が忙しく(立ち仕事)、また中でも重い物を持ち上げたり、移動させたりする内容が多かった。基本的に中腰での作業が多い。
最近は朝になって起きる際、著しく腰の強張りを感じていた。
早速、腰を診ますと、腰の骨が極めて平坦。あるべき前彎が無く、真っ直ぐになっています。これでは腰筋の負担が激増します。筋は腰の反りがあってこそ、しっかりと縮めるのです。
また、もう一つ弱点(=問題点)がありました。
「ビール」が大好きな事。
この時期(=夏)は本当にビールが美味しい季節。それはよく分かりますが、デスクワーカーや中腰作業の多い人はこの時期、この点、気を付けられた方が良いです。
ビールに限らずアルコール類は、翌日の姿勢を乱すことが多い。これは要は、中枢神経=大脳の働きを抑制させる、リラックスさせるからです。
もちろん人間に「リラックス」は大切。アルコールの効用は認めます。要は加減が大切ですね。
施術で背骨の歪みを正し(=○谷さんは背骨が右に倒れていました)、背骨の基本形であるS字を回復させました。
あとはこの形を常に維持できるようになれば大丈夫。ぎっくり腰は背骨の丸まりが最大の原因だからです。
せぼね研究室では施術と共に、背骨のセルフトレーニングを重要視しています。「痛みを解消する施術」と良い状態を維持するための「筋力トレーニング」が同時に行えるメリットがあります。
しかし世の中には、
「整体で痛みは軽減したけど、すぐに元に戻る・・・」
とか、
「痛いのにお医者さんに腹筋しなさいって言われた・・・」
という声をよく聞きます。残念な事であり、何より悩んでいる人が可哀想。
最後に「ぎっくり腰予防」簡単体操を少し載せておきます。
お休み前に「四つん這い」を多くする。ビールを飲んだ日は必ず行う。足は広めに開く。力を抜いて2分間保持。
四つん這い後、立つ前には必ず正座をする癖をつける。こうすることで常に「腰が立つ」ようになってきます。肘を背中に引いて胸を張り、深呼吸する。
時々、お腹の中心部をぐ~と押す。デスクワークや中腰仕事の人はきっと硬くなっています。
一応、「四つん這い」の行い方を説明している動画を載せておきます。ぜひ、無理せず頑張ってみてください。これはぎっくり腰を起こしてしまった当日にも有効です。
ぎっくり腰に苦しむ皆さんの根本回復を願っています。