症例報告です。
昨年の12月中旬に来院された○田さん。34歳、男性。前週にゴルフへ行ったあと、左鼠蹊部(=そけいぶ)~臀部(=お尻)に痛みが出現。
「これまでは2,3日すれば治っていたんだけど。」
問診で聞いた所、良くなったり悪くなったりを3年くらい繰り返していたようです。
「関節の歪み」が要因となっている痛みというのは、「治った」と思っても再び追って来ます。結局、繰り返す状態というのは真の意味では治っていないのです。(*ご本人がその時に治ったと感じても)
なので、例えばマッサージなどで筋肉を一時的にほぐしても、後になって再び鈍痛が来る。歪んでいる状態というのは、いわば、糸が絡まった状態と近いので、根本的には絡まりをほどいて行かないと再発必至なわけです。
スポーツを一生懸命にやる事というのは、長期間、偏った動作を繰り返す行為。
例えば、
野球:右手を多く使ってボールを投げる
テニス:右手でラケットを振る
弓道:右手で弓を引く
下肢(=足)でも、
野球:左足を前に出して体を回転させる
サッカー:右足を使ってキックする
剣道:左足で蹴って移動する
などの動作を、物凄い回数行うわけです。(=厳しい部活、競技レベルが高いほど)
○田さんが行っているゴルフでは、一番力がかかる(=ボールに力を加える)フォロースルーで、右足は全体として内側へ、左足は外側へ物凄い力で回ります。
そういった動きを数年間、週に2、3回でも繰り返せばある意味「それ用の筋肉」が作られ、関節のはまり具合が悪くなり、普段の動作(=しゃがむなど)でも特に股関節に関しては、
右足→ 内側へ
左足→ 外側へ
無意識に引っ張られるようになります。○田さんはこれにより、左の①股関節付け根から左の②お尻にかけて痛みが生じていました。(=股関節が歪むと出てくる徴候2つです)
せぼね研究室ではPNFという技術などを用い、これまで行ってきた動きとは逆の動きを多くさせ(覚えさせ)、さらに、ご自宅でもその動きを習慣化していただくことを「メインコンテンツ」としています。従来のマッサージや手だけで行う背骨矯正(=ボキボキ)などとは違う方法です。
○田さんの症状、消失するまで3週間、歪みがほぼ消失するまで1ヶ月を要しましたが、治しておかなければこの先ずっと、症状は消失しなかった可能性があったと考えます。
当研究室の流れとしては、
歪みの確認 → 不調者さんとの歪み情報共有 → 歪みへの施術 → 動作トレーニング → 自宅エクササイズの指導
と続き、①歪みを矯正する事と、②トレーニングが併用される事に特徴があります。
○田さんの自宅エクササイズとしては、左足に対しては下写真の②の方向へ捻じるストレッチを一日20回×2週間行う事、
右股関節に対しては下写真の①の方向へ捻じるストレッチを一日20回×2週間行う事を義務付けました。これが再発防止に大きな効果を発揮します。今後は動画でもお伝えしていく予定です。
せぼね研究室は初診時60分から80分のお時間をいただき、2回目からは45分前後です。次回予約などの強要は致しません。ちなみに、当院の目標はあくまで患者さんが自分で歪みを改善できる状態です。
スポーツ前後の違和感などでお悩みの方はぜひ一度、お越しください。
名古屋 背骨矯正専門整体院 せぼね研究室