最近は患者さんも体の事をよく勉強されていて、ある部分ではセラピストよりもよく知っている場合があります。単純に素晴らしいです。
患者さんから意見を言われ、怒る医者がいるらしい?!ですね。僕には信じられません。患者さんが身体に対する興味を持つ傾向は我々医療側にとって間違いなく良い事だからです。「共通言語」が増え、指導し易くなるからです。
しかし大前提として、そこにはセラピスト側に「実践力」が無いといけないと思います。
これは結構あるあるな話なのですが、医者やセラピストなのにえらく太っている。タバコ臭い。見るからに体が悪そう、体力が無さそう。はたまた、既に慢性腰痛などを発症している・・・私にはそれが信じられません。それでも医者?!治療者?!指導者?!
セラピストというのは、時には指導者にならないといけない場合があります。例えば施術にて腰痛が改善した患者さんが、再び症状が出てきた場合。こんな場合は間違いなく、その方の生活習慣に問題点が潜んでいます。そこを突いていき、改善させるように働きかける必要があるからです。そんな時、前述した「だらしない、己を律することのできていない医療者」の話を誰が聞きますか?
基本的に日本という国は医療面で大変恵まれています。国民皆保険制度の事です。この制度がある限り、安心です。しかし悪く言えば、「甘え」が生じ易いとも言えます。
併せて、テレビでも病院の宣伝のような番組は未だに多いですし、相変わらずお薬の宣伝も盛んです。こういったメディアの存在は自分で不調を改善していくという、本来は当たり前の考え方を払拭してしまう可能性を孕んでいます。
これらの理由から間違いなく、日本のセラピストは患者さんを指導する場合、苦労し易い状況であるのは間違いないです。だからと言ってそのままにして良いわけがありません。
患者さんを指導していく時、より、説得力・納得力を増す方法として、まずは己を磨くことが重要であると考えています。